人材市場、事業展開、クロスボーダーの機会に関する情報。
2026年、日本企業のアジア展開はどう変わる?
日本企業の海外事業を取り巻く環境は、サプライチェーンの変化、デジタル化、人材不足、現地需要の拡大などにより、大きく変化しています。
JETROが2025年8~9月に実施した「2025年度 海外進出日系企業実態調査」では、アジア・オセアニア地域に進出する日系企業5,109社から回答を得ました。2025年の営業利益について「黒字」を見込む企業は66.5%となり、海外事業全体では一定の収益性が維持されています。
一方、海外展開を進める企業にとって、人材の確保、現地市場への対応、サプライチェーンの適化などが重要な課題となっています。
ASEAN市場で高まる事業拡大への意欲
ASEANでは、日本企業が輸出向けの生産拠点としてだけでなく、現地・域内需要を取り込む市場としての重要性を高めています。
JETROの調査によると、今後1~2年の事業展開について「拡大」と回答したASEAN進出日系企業は46.8%でした。特に販売機能の強化を中心に、現地市場へのアプローチを強化する企業が増えています。
国別では、ベトナムで「拡大」と回答した企業の割合が56.9%となっており、ASEANの中でも高い水準となっています。
これは、アジア市場における事業機会が「生産拠点の構築」から、販売・サービス・現地事業の拡大へと広がっていることを示しています。
海外展開における「人材」の重要性
事業を海外へ展開する際には、資金や市場情報だけでなく、現地で事業を推進できる人材の確保が重要になります。
JETROの調査では、海外進出日系企業の3割以上が、過去2年間で人材確保の状況が悪化したと回答しています。特にベトナム、インド、ブラジルなど、事業拡大が進む市場で人材確保の難しさが目立っています。
企業は、給与や福利厚生などの待遇改善だけでなく、大学との連携、SNSを活用した採用、スキル開発や社内イベントなど、採用と定着の両面から人材戦略を強化しています。
「日本人材」と「現地人材」をつなぐ
クロスボーダーの事業展開では、日本本社と海外拠点をつなぐ人材の役割も重要になります。
例えば、
● 日本と現地市場の双方を理解できる人材
● 多文化環境でチームをマネジメントできる人材
● 現地のビジネス慣習や市場を理解した人材
● 海外拠点と日本本社のコミュニケーションを担える人材
● 複数の国・地域をまたいで事業を推進できる人材
など、従来の「国内向けポジション」とは異なる能力が求められます。
そのため、海外展開を進める企業にとって、どの市場に進出するかだけでなく、どのような人材を配置し、どのような組織を構築するかが重要なテーマとなっています。
日本・アジア市場で企業が注目すべき4つのポイント
1. 市場ごとの事業環境を理解する
アジア市場は国によって、需要、競争環境、コスト、制度、人材市場が大きく異なります。地域全体を一括りにするのではなく、各市場の特徴を把握することが重要です。
2. 現地人材の採用・育成を強化する
海外拠点の成長には、現地市場を理解する人材の採用と、長期的な人材育成が欠かせません。
3. クロスボーダー人材を活用する
日本と海外拠点の双方を理解し、文化やビジネス環境の違いをつなぐ人材は、海外事業の推進において重要な役割を担います。
4. 人材戦略と事業戦略を連動させる
「どこに進出するか」だけではなく、「誰が事業を成長させるのか」まで含めて海外戦略を設計することが求められます。
これからの日本・アジア市場
日本企業のアジア展開は、単純な海外進出から、現地市場への深い関与とクロスボーダーな事業運営へと変化しています。
今後、企業が持続的に成長するためには、市場機会を見つけるだけでなく、各地域の人材市場を理解し、適切な人材を採用・配置・育成することが重要になります。
A-GOLDでは、日本とアジアをつなぐ人材ネットワークを活用し、企業の海外展開、クロスボーダー採用、現地組織づくりを支援します。
日本・アジアの市場動向と人材トレンドを捉え、次のビジネス機会へ。
日本語
English